プネのアーユルヴェーダクリニックでの講義が終わりました。
そして講義と平行して受けていたパンチャカルマ(アーユルヴェーダの浄化療法)も終了。
今回、バスティ(浣腸療法)を7日間受けました。
バスティは「膀胱」という意味ですが、昔は動物の膀胱などを保存容器として使っていたことが、「オイルを(体内)に溜めておく」というこの治療法の名前の由来になっています。
「パンチャカルマ」とは「5つの行為(浄化法)」という意味があり、バスティの他にも以下の4つの浄化療法があります。
・ヴァーマナ(嘔吐法);煎じ液を飲んで吐く方法
・ヴィレーチャナ(下剤法):下剤による方法
・ラクタモクシャナ(瀉血法):皮膚から悪い血液を出す方法
・ナスヤ(点鼻法):鼻から薬用オイルを入れる方法
(※通常のバスティには2種類の薬剤が用いられ、それを2つと数え、ラクタモクシャナを除く5つと数える場合もあります。)
本来わたしたちのからだは健康でサットヴァ(純質で調和のとれた状態)なはずなのですが、日々の食生活や、ストレス、季節や、生活環境によるさまざまな外的要因などにより、からだの中に毒素(アーマ)が蓄積されています。
これらの毒素を取り除くためにも有効なのがこの浄化法です。
病気や疾患など、からだに問題を抱えている人の治療法として、1週間〜数ヶ月受けることで毒素を排出し、本来の健康で、その人固有のドーシャのバランスを取り戻すのが目的のこれらの浄化法ですが、健康な人がもっと健康になるために、半年に1度受けることがおすすめされています。
わたしの場合は、ヴァータが増えやすい体質なのに加え、滞在しているプネは今雨季。バスティは雨季に最も適した浄化法だということもあり、ドクターの問診も受け、この浄化法を受けることにしました。
バスティはオイルと、薬草の煎じ液の浣腸を交互に行います。
オイルと煎じ液の量は個人の体重や症状により適量が決められるそうですが、わたしは70ccでした。
今回の治療期間は7日間。
これくらいの短い期間にしても、決して慣れるものではないかも。
効果を考えると、さらに長期(長くて数ヶ月)で治療するのが望ましいです。
前回、ヴィレーチャナ(下剤療法)を受けた時は、まずは下準備として数日間、毎朝の薬用ギーの服用、アヴィヤンガ(オイルマッサージ)、そしてスヴェダナ(発汗法)と時間を要しましたが、今回のバスティは、お腹周りと大腿部のオイルマッサージとスチームでの発汗、そしてその後に浣腸、と…。
施術時間は短め。終わった後トイレに行きたくなったら行き、その後は「絶対安静」とまではならず、わりと普通に過ごせます。
もちろん、食べるものや、行動は考えつつ。
効果のほどは…まだ終わったばかりですが、もともと疲れやすいタイプで、最近は腰痛があったのですが、なんとなく元気になったかも?
今後の変化を見ていきたいと思っています。
プネの街とも今日でお別れです。
今からデリーに向かいます。